基本的に題名が言語じゃない件。

　恥ずかしいくらい電波。電車の中で何かを受信していたに違いない。






　多分私は眠いのだろう。全ての原因はそこにある。
　不幸を感じたことのない人間は不幸なのだ。不幸を知らなければ幸福を知らない。それは不幸なこと。そういうこと。
　私が自分の足で行ける範囲は定まっている。私はそのことに窮屈さを感じて仕方がないのだ。まるで、大きな檻の中にいるようだと。
　本当は自由なはずなのに、私はどこが自由なのだろう。私は一人でどこに行ける？　いや、どこにも行けやしない。
　とにかくお金。それがなくてはどうにもならない。あってもどうにもならないのに、なかったら一体どうなることか。
　多分私の世界は、実際の世界よりもずっとずっと狭い。ただあると知っているだけで、実際に認識したわけでもないのに、さも自分の世界は広いかのごとく思いこまされることがどんなに不幸か！
　要するに、だ。私はとにかく遠いところに生きたいんだろう。自分が知らず、自分が知られていない世界の外へ。